この記事では筆者が体験した陣痛～出産までの体験談を記載しています。これからお産を迎える皆さまの参考になれば幸いです。
出産前日(３８ｗ１ｄ)
朝目覚めて、下着が水っぽい血液で染まっていた。
瞬時におしるしだと判断。産院に電話をするが「７分間隔になったら電話して下さい」と言われる。
おしるしくらいで産院に電話するな、って今なら思うけど、初産だったので、テンパってました。
特に痛みもなかったので、でかけました。
【昼間】
お昼に近づくにつれて、下腹部が痛くなり、不安になり始める。
陣痛感覚としては、１５分～２０分間隔。
立っているのは少しつらかったけど、そこまでつらい痛みではなかった。生理痛のような痛み。
【夕方】
陣痛が１０分間隔になる。痛みは昼間と同じ。
【１９時頃】
陣痛が７分間隔になったため、産院へ電話するが、「痛みが５分～７分間隔になったらまた電話して」と言われる。早く病院へ行きたかった。
痛みは昼間と同じ。
【２０時頃】
陣痛が５分～７分間隔に。産院へ電話をし、ようやく来院の許可が降りた。
【２１時頃】
子宮口が３センチ開いていたため、入院決定。コロナ渦真っ只中だったため、立ち合い不可。
【夜中】
痛みが増してきて、寝ても５分毎に陣痛で起こされる。強い生理痛のような感覚。
子宮がキューーーーっと握られるような痛みが１分ほど続き、和らぐ、の繰り返し。それでもまだまだ我慢できる痛みだったし、「陣痛って意外に平気かも」とも思った。（フラグ）
出産当日（３８ｗ２ｄ）
夜中、５分毎にきていた陣痛だったが、気づいたら治まり、寝てしまっていた。
【６時】
じゅわーと尿が漏れる感覚で目覚める。「破水した」と思い、助産師さんに確認してもらったところ、高位破水。
陣痛は治まっていたが、高位破水をしたことで、帰宅できなくなった。（このまま破水していなかったら、陣痛も治まっていたので、帰宅させられてたかも）
そして陣痛が弱い、と言われ、陣痛促進剤を入れるという説明を受けた。
この時、私は陣痛促進剤の恐怖を知る由もなかった…。
【８時】
医者の回診で内心グリグリ。「内心グリグリ痛すぎる」と色んな人に言われていたが、そこまで痛いとは思わなかった。
この内心グリグリで完全破水！いよいよお産が近づいてきた。
【９時】
陣痛促進剤投入
【１０時】
痛みが増してきて、余裕がなくなる。生理痛のめちゃくちゃ重いバージョンみたいな痛みだった。
例えるなら、産道を無理やり広げているような感覚。
吐き気に襲われ、吐き続けるが、幸い前日の夜から何も食べていなかったので、汚い吐き方はしなかった。
前日までの陣痛はつらい痛みが１分ほど続いた後に和らぐので、我慢できたが、
陣痛促進剤を投入した後の痛みは、生理痛の激重バージョンの痛みが一切和らぐことなく、永遠と続いているような感覚。
痛さでパニックになり、何度もナースコールを押して、助産師さんを呼ぶ。
【１１時５５分】
子宮口１０cmで全開。
出産準備がすべて整ったが、いきむのがへたすぎて、進まないお産。
１５分毎に増やされる陣痛促進剤。心の中で（もうこれ以上陣痛促進剤を追加しないでー！）と叫ぶ私。
痛さで何度も失神するが、痛さですぐに起きるを繰り返す。酸素マスクを装着されるが、逆に苦しくて自分で外した。
いきむときは、自分でもびっくりするくらい雄たけびを発していた。医者には「声を出さないで」と言われる。
目もぎゅっと瞑っていたら、「目も瞑らないで！！」と言われ、テニプリの不二君ばりに目をカッと開けた。
それでも生まれない…。
終わりの見えないお産に心が折れ始める
「もう下から産めません。」「帝王切開にして下さい」「無痛分娩にして下さい」
気づいたら医者や助産師に永遠と伝えていた。こんなことを言っても無理なのはわかっていた。
こんなことを言いながら心の中では「私ってこうやっていろんなことをあきらめてきたんだな・・・」と自分の人生を振り返り始める。
帝王切開も無痛分娩も楽だとは考えていません。ただただ陣痛がつらく、我儘を言いたかった。
【１３時３０分】
会陰切開。麻酔をし、切ったがまだ感覚が残っており、メスが入る感覚と少し痛みを感じた。
いきむ→お腹に力が入らず、いきむのをやめる、を繰り返していた。
子宮口全開から２時間近く経過していたため、吸引分娩開始。
この時もいきむ→力が入らず、あきらめようとしたとき、
医者たちに「赤ちゃんが苦しいからいきむのやめないで！」と言われ、最後の最後の力を振り絞り、無事に出産。
おしるしがあってからの出産までの記録でした。陣痛、陣痛促進剤や吸引分娩ってこんな感じなんだ、という参考になれば幸いです。